AHAの効果や副作用とおすすめ洗顔、化粧品

AHAとは、グリコール酸、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸などの成分の総称です。果実に含まれるものも多いことから、別名フルーツ酸とも呼ばれています。肌の角質層に働きかける効果があるため、化粧品にもよく利用されていますが、種類によって作用の強さや用途は異なります。

 

代表的なAHAの種類とその作用・副作用とはどんなものでしょうか。配合されている洗顔料や化粧品についても確認していきましょう。

 

AHAの効果や副作用まとめ

 

AHAとはAlpha Hydroxy Acid=アルファヒドロキシ酸を略した呼び方で、植物や乳など天然のものにも含まれる成分です。天然の成分というと、肌にやさしく安心で害がないように思われますが、濃度やpHによっては肌を傷めてしまうこともあります。

 

AHAの種類とその特徴

AHAとして化粧品によく使われるグリコール酸、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸はそれぞれ、同じような作用もあれば違った面もあります。
まずは、それぞれの特徴を見てみましょう。

 

グリコール酸

サトウキビなど砂糖作物に多く含まれる成分。分子が小さいため角質層への浸透力が高く、皮膚科などでケミカルピーリングの施術に使われています。古い角質を剥がれやすくしてザラつきを取り除くのと同時に、真皮層のコラーゲンなどを増やして肌にハリをよみがえらせることが期待できます。

 

ただし、調整されていないグリコール酸はとても強い酸性です。使い方を誤ると皮膚を腐食させたり、目に強い刺激を与えたりすることから、3.6%を越える濃度のものは劇物に指定されています。

 

乳酸

乳の中に含まれる成分。グリコール酸に比べて分子が大きいので、ケミカルピーリングでも角質層の浅いところに作用します。刺激が少ないので、他のピーリングは合わなかった人でも利用できる可能性があります。配合量が多い場合はピーリング作用があり、少ない場合は角質を柔らかくする成分として使用されます。

 

クエン酸・酒石酸

クエン酸はレモンなどの柑橘系の植物、酒石酸はブドウやブドウを原料とするワインに多く含まれる成分。安全性が高く、酸味料などの食品添加物としても使われています。化粧品には、肌の引き締め効果やpH調整作用のために配合されているほか、他のAHAと混ぜてピーリング剤に利用されることもあります。

 

リンゴ酸

リンゴの果実に含まれる成分。クエン酸や酒石酸と同じように酸味料としても利用されています。角質を軟化させる作用があるため角質ケア成分として利用されるのに加え、グリコール酸や乳酸と一緒にピーリング剤として使われることもあります。

 

効果や効能

AHAはどれも角質層に働きかけるパワーを持っていますが、その強さは種類によって違います。代表的なAHAの中で最もパワーが強いのはグリコール酸で、次いで乳酸、そして、クエン酸・酒石酸・リンゴ酸が続きます。単独で使われる場合もありますが、AHA配合の化粧品では数種類を一緒に配合していることも珍しくありません。

 

高濃度ではピーリング効果を、低濃度では角質柔軟効果を期待されることが多いAHA。これらは、私たちの肌にどんな効能をもたらすのでしょうか。

 

ニキビの予防

大人ニキビの原因の一つは、角質の異常にあります。健康な素肌では、表皮の一番外側にある角質層が水分の蒸発を防ぎ、外部の刺激から肌を守る重要な役割をしています。けれど、代謝が悪くて角質層が分厚くなったり、角質が皮脂で固まったりすると、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの原因となってしまうことも。

 

AHAでピーリングをすると、剥がれ落ちることなく頑固に残っている古い角質を除去することができるので、皮脂は詰まることなく毛穴から排出されるようになります。

 

シミ、シワ、くすみの改善

AHAのピーリング効果により古い角質が取り除かれると、また新しい肌をつくり出そうとする力が活発になるので、年齢と共に長くなりがちなターンオーバーの周期を短くすることができます。そうなれば、ターンオーバーが遅くなることが原因で起こる「シミ」や「くすみ」が改善できるでしょう。

 

また、グリコール酸を使ったケミカルピーリングには、コラーゲンの生成を促す作用もあるので、肌のハリを取り戻し、シワを目立ちづらくする効果も期待できます。

 

副作用について

AHAはpHコントロールや肌の引き締め、ピーリングなど色々な用途で化粧品に配合されていますが、特にピーリング剤として使用する時は副作用に気をつけてください。

 

高濃度のグリコール酸には注意が必要

AHAの中で最も副作用の恐れがあるのはグリコール酸です。皮膚科や美容皮膚科で行われているケミカルピーリングでは、20%〜80%と比較的高濃度のグリコール酸を使うため、次のような副作用が報告されています。

 

  • 肌が赤くなる、湿疹、水ぶくれ、かさぶた
  • 色素沈着
  • 単純ヘルペスの誘発
  • 一時的なニキビの悪化

 

また、施術後は皮膚が乾燥しやすく敏感になったり、紫外線に弱くなったりするため、乾燥対策や紫外線対策などもしなくてはなりません。なお、2016年に3.6%を越えるグリコール酸の製品が劇物指定となったため、2017年11月現在、国内で市販されている化粧品に高濃度で使われているものはありません。

 

弱いピーリング剤でも使いすぎは禁物

刺激の少ないものであっても、ピーリングを目的としてAHA配合の製品を使う時は、使う頻度に注意しましょう。ピーリングをすると肌がスベスベに感じられるため頻繁に使いたくなりますが、角質は肌の大切なバリア機能も担っているので、取り過ぎは肌トラブルの原因になります。

 

また、ピーリングをした後は肌が敏感になりやすいので、しっかりと保湿をするなどスキンケアに気を使う必要があります。

 

おすすめの洗顔や化粧品

AHAはピーリング効果を期待して配合されることが多いため、クレンジングオイルや洗顔料、拭き取り化粧水に多用されています。代表的な製品をいくつか見てみることにしましょう。

 

クレンジングリサーチ

AHAといえばクレンジングリサーチと言えるほど、リンゴ酸をはじめとしたAHAを前面に押し出した商品がラインナップされています。

 

角質ケアを重視した「レギュラーシリーズ」、マイルドな使い心地の「敏感肌シリーズ」、殺菌・消炎成分を配合してニキビ対策も考えた医薬部外品の「アクネシリーズ」、エイジングケアを重視した「大人肌シリーズ」があり、目的に合わせた洗顔料を探すことができます。

 

スキンピールバー

クリニックのピーリング技術を支えるメディカルスキンケアブランド・サンソリットが一般向けに販売しているピーリング石鹸が、スキンピールバーシリーズです。

 

ビギナーにもおすすめの「AHAマイルド」、普通肌・脂性肌向けの「AHA」、ニキビ予防に効果のある「ティートゥリー」、くすみに働きかける「ハイドロキノール」があり、いずれもグリコール酸が配合されています。

 

SK-Uフェイシャルトリートメントクリアローション

ダブル洗顔でも落としきれない汚れや古い角質を取り除くことができる、ふき取りタイプの化粧水です。リンゴ酸、クエン酸、乳酸の力で穏やかに角質を取り除き、肌の調子を整えるので、潤いや透明感のある素肌を手に入れられます。

 

 

AHAはファーストクラッシュに含まれるサルチル酸と同様、ピーリング効果が期待できる成分です。ただし、ピーリングは行い過ぎると肌に負担をかけてしまうこともあるので、程良い頻度を心がけながら、スベスベの素肌を目指しましょう。